2010年 臥龍子パンダ入園式
今回の5日間の旅は、全体的に生憎の悪天候に見舞われましたが、それとは裏腹に参加したみなさんの清々しい笑顔とともに無事幕を下ろすことができました。 また、荒れた天気のように予想外のことが次々起こった印象深い入園式でもありました。
初日の3月13日には上海万博を応援に来ていたパンダ13頭に会いに上海動物園に行きました。万博の熱気が手伝ったからでしょうか、パンダも参加者のみなさんも引き寄せ会うようにお互い離れようとしませんでした。そこで、係員方のご厚意で閉園後に特別にパンダ達を見学させてもらい、思わぬ形で“再会”を果たすことができました。結局その日ホテルに戻ったのは夜十時を過ぎてからでした。
翌日は午後に成都パンダ基地を訪ねる予定でしたが、前日の熱い時間を過ごしたおかげで参加者の方々ははやる気持ちを抑えきれず、なんと多数決の結果、満場一致でそのまま彼らの里子パンダ待つ碧峰峡基地で直行することに決まりました。成都パンダ基地はスキップされましたが、そこはやはりみなさんの“我が子”に対する愛情の深さの表れなのでしょう。
この日も翌15日も天気はすぐれませんでしたが、愛する我が子のいる場所に辿りつけたみなさんにとってはあまり関係ないようでした。掃除やパンダの糞取りなど、飼育体験を午前で終えた後、午後の自由時間ではみなさん“いつも通り”愛らしいパンダ達に見入っている様子でした。ちなみにこの日は飼育員がパンダをトレーニングしているのを見ることができました。パンダに鼻で赤いボールを突かせ、上手くできたらエサをあげるというもので、どのパンダもうまくこなしており、サーカスに入れるといってみなさん盛り上がっていました。
3月16日、いよいよ「子パンダ入園式」の日です。待ち望んだかのように今までくすぶっていた悪天候も嘘のように晴れ上がり、舞台は整いました。初めて我が子と対面するみなさんは喜びと感動で一杯のようでした。それもそのはずでしょう、これまで待ちに待った瞬間なのですから。里親は各自一皿ずつミルクを持って自分の子パンダにそれを飲ませるというイベントがあり、大変心温まる触れ合いを体験することができました。その後里子との記念写真も撮りましたが、みなさん終始笑顔でした。碧峰峡基地を発つまでの間、みなさんは各々“我が子”との時間を楽しんだり、他のパンダを可愛がったりしていました。
こうして里子に会えたみなさんからは本当に心からパンダを愛しているという感情が伝わってきました。生憎の天気になることもありましたが、最終的には晴れ上がり、新たにパンダ幼稚園に入園するパンダにとっても、参加者の方々にとってもいい形で入園式を行うことが出来たのではないかと思います。
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