パンダについて

パンダは木登りが得意だが、降りるのが苦手でよく木から落ちる。 木に登ることは「休憩」や「危険回避」の合図だが、時々「求愛行動」の合図にもなる。

基本的にパンダは発情期以外は一人暮らしである。 一日の睡眠時間は10~16時間であり、冬ごもりはしない。 行動範囲はいつも5キロ平方メートル以内で、同じ道を歩くのがすき。 異常な音を聞いた時、すぐ逃げる臆病なところがある。

パンダの発情期は1月下旬から5月中旬まで、1年1回である。 しかし、パンダの雌が妊娠できる状態にあるのは、わずか2日だけであり、妊娠期間は97日~163日間である。 出産は通常1頭のパンダを産み、野生のパンダが双子を産むことは減多にない。 

生まれたばかりの赤ちゃんパンダは体重がわずか90g~130g、体長は10cm~15cmで、親の1000分の1の大きさである。 生後5,6ヶ月経った時点で子パンダは笹を食べ始め、生後8、9ヶ月で離乳し、生後約18ヶ月で、親離れをする。 雌は4~5歳、雄は6~8歳で生殖可能となる。

パンダの主食は笹と竹の子であるが、キュウイなどの果物も食べる。

まれに昆虫や小動物も餌として食べる。パンダは水を飲むことも好きで、毎日少なくとも1回は水を飲む。

パンダは海抜3,600m以下の森林地帯で暮らしている。

特に海抜1,300m~3,600mの湿気の多い常緑広葉樹と落葉広葉樹が茂る森林地帯、針葉樹と針葉広葉樹が茂る森林地帯は主要な生活地帯である。

そのうち、笹がある針葉樹と広葉樹を混じている森林地帯が生育する。

パンダは絶滅に瀕している動物であり、生きている化石とも呼ばれている。

中国国家第1種類の重点保護動物である。

主に四川省西北部、西部及び西南部に生息しているが、一部は甘肅省東南部から陜西省南部にかけての高山地帯にもいる。

現在、野生パンダの生息数は約1,596頭以下に減少し、ワシントン条約でその売買が禁止されている稀少動物である。

パンダは熊と似ているが、熊ではなく、頭が丸く、体が大きい、尾は短かく、両手両足がごつくしっかりしている。

大人の雄パンダの体長は150~180cm、尾は12~16cm、手の長さは65~70cm、体重は64~125kg。 

雌パンダは雄パンダよ10%~20%小さい。