2010年3月14日 幸浜の歓送セレモニー

幸浜が3月15日和歌山アドベンチャーワールドから中国四川省・成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へ移送の為、前日14日に歓送セレモニーを催れると発表されたのは、開催当日のつい一週間前程の事でした。 そして、14日は朝から各報道陣とパンダファン達がカメラの位置を確保。幸浜も朝から運動場で遊んでました。お土産売り場の各カウンターの隅には「いってらっしゃい幸浜」と書かれた幸浜の写真入りの小さな立て看板が置かれ報告してました。 歓送セレモ二ーの開催は午後4時15分からの予定で、その30分前には係の方が紙でできた中国、日本の国旗、そして幸浜の写真入りの旗を小さなお子さんにはツインパンダの絵が描かれたお面を配り始めてました。

そのうちイルカのマリンライブを観終えたお客さん達が流れてきて幸浜の運動場の周りは沢山の人だかりになりました。開催時間が近づけば一旦バッグヤードに戻し、二人のスタッフのお姉さんたちが幸浜の未来のお嫁さんを見立てた目、鼻、口は人参、そしてリンゴのリボンをつけた雪だるまを観客の手前に置きました。

開催時間が始まると、観客みんなの「幸浜行ってらっしゃい」コールを聞きながらバックヤードから出た来た幸浜は雪だるまに向かって歩きだし、その雪だるまを一緒になって横たわり静止画のようにずっとペロペロなめ始め、そして歓送セレモニーが始まりました。 いつまでもおいしそうに雪だるまをなめてた幸浜でしたが、そのうち手が滑って観客の手前のお堀(?)に落ちてしまい、観ていた人達は「あああ~」と言う声と同時に幸浜も「あああ~」と言ってるかのように終始落ちてゆく雪だるまを残念そうにながめておりました。でも、大丈夫、ご安心を。予備に作られたもう一つの雪だるまを持ってきてもらい、セレモニー終了後も、再び閉園までなめつくす幸浜なのでした。

今回は関西空港発の旅客機は110キロの幸浜を入れたケージには小さく、大阪(伊丹)空港から成田空港経由という長旅になります。 午前2時に幸浜はみんなに見送られ車でアドベンチャーワールドを出発し、関空の前を通過し、大阪府の中をくぐり抜け約3時間で大阪空港へ。そして午前8時、幸浜と彼の将来の夢を乗せたANA2176便は大阪府と兵庫県の県境を結ぶ山と川の真上をぐるりと大きく旋回し、一路成田空港へと飛び立つのでした。

日本パンダ保護協会

かわいいパンダを守ることから自然を、地球を、人類を守っていきたい。

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